Googleスプレッドシート TRANSPOSE関数:行と列を入れ替える!【転置との違いも解説】

Googleスプレッドシート 関数 配列 Googleスプレッドシート
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

「関数」と聞くと、なんだか難しそう…そう思っていませんか? 確かに、専門用語が並ぶと身構えてしまいますよね。

でも、ご安心ください! Googleスプレッドシートの関数は、複雑な作業を自動化してくれる便利なショートカットのようなもの。 例えるなら、料理のレシピ。

材料や手順を覚えることで、美味しい料理を簡単に作ることができますよね? 関数も同じで、使い方をマスターすれば、データ分析や集計作業がグッと楽になります。

Googleスプレッドシートには400を超える関数が用意されていますが、 「たくさんあって、どれを使えばいいか分からない…」 という方も多いのではないでしょうか?

そこで、この連載では利用頻度の高い関数に絞って、具体的な使用例を交えながらご紹介していきます。

難しい数式や専門知識は不要誰でも理解できるように、わかりやすく解説していきますので、ぜひご活用ください。

第1回目は、表の行と列を入れ替える【TRANSPOSE関数】です。

これは、データ集計や分析作業で非常によく使う関数の一つ。

TRANSPOSE関数を使いこなせば、表の体裁を整えるだけでなく、データの見やすさや分析効率も格段に向上します。

ぜひ、読み進めてTRANSPOSE関数をマスターし、日々の作業を効率化してください!

スポンサーリンク

TRANSPOSE関数

基本的な使い方

構文=TRANSPOSE(配列または範囲)

配列またはセルの範囲の行と列を入れ替えます。

出典:Google ドキュメント エディタ ヘルプ TRANSPOSE

これを読む限りは、行と列を入れ替えることが出来る関数だということが分かります。

もう少し補足すると、「行と列の縦横を入れ替える」ことになります。

実際にどのように使うかは以下で詳しくご説明させて頂きます。

実際の使い方

Googleスプレッドシート TRANSPOSE関数 使い方

TRANSPOSE関数」を使って、こちらの表の行と列を入れ替えてみましょう。

この表の範囲は、(A1:D15)になりますので、挿入したいセルを選択して、

=TRANSPOSE(A1:D15)

と入力します。

Googleスプレッドシート TRANSPOSE関数 使い方

ここでは、セルA18に入力します。

入力が完了したら、ENTERを押してください。

Googleスプレッドシート TRANSPOSE関数 使い方

列が年度になり、行が各月の売り上げに変わりました。

スポンサーリンク

転置して貼り付け

Googleスプレッドシート TRANSPOSE関数 使い方 転置して貼り付け

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「行と列を入れ替える」方法は、「TRANSPOSE関数」を使わなくても、「転置して貼り付け」という機能を使えば、簡単に入れ替えることが可能です。

対象となる表をコピーします。

メニューの「編集」→「特殊貼付け」→「転置して貼り付け」をクリックします。

Googleスプレッドシート TRANSPOSE関数 使い方 転置して貼り付け

列に年度が入り、行に各月が入力されました。

TRANSPOSE関数を使う意味

転置して貼り付け」という機能があるのに、「TRANSPOSE関数」を使う理由はどこにあるのでしょうか。

もちろん、入力の好みもありますし、コピーアンドペーストが面倒とう場合もあると思います。

しかしそれ以外にも、この2つを使い分けるには大きな理由があるのです。

Googleスプレッドシート TRANSPOSE関数 使う意味

こちらは「TRANSPOSE関数」で行と列を入れ替えた表になります。

元になる表の2021年12月の売り上げを「500000円」に変更してみましょう。

Googleスプレッドシート TRANSPOSE関数 使う意味

元の表に入力したと同時に、「TRANSPOSE関数」で作成した表の方も売上金額が500000円に変更されました。

Googleスプレッドシート TRANSPOSE関数 使う意味

同様に、「転置して貼り付け」で作成した元の表に、2021年12月の売り上げを、500000円に変更してみます。

作成した表の方には、何の変化も起こらず、450000円のままになっています。

以上のことから、両者の大きな違いは、以下になります。

  • TRANSPOSE関数:元の表に変更を加えると、作成した表にも影響が出る
  • 転置して貼り付け:元の表に変更を加えても、作成した表に影響は出ない

上記の特徴を逆にすると、作成した表に変更を加えると、「転置して貼り付け」の場合は、元の表に何の影響も与えません。

しかし、「TRANSPOSE関数」で作成した表に変更を加えると「エラー」が表示されます。

スポンサーリンク

まとめ

いかがでしたか。

行と列を簡単に入れ替えることが出来る大変便利な「TRANSPOSE関数」。

しかし、同様の機能である、「転置して貼り付け」がGoogleスプレッドシートには用意されています。

どちらを使うかは、実際の作業用途によって使い分ける必要があります。

使い分けの主なポイントは以下になります。

  • TRANSPOSE関数:元の表と作成した表を連動して利用する場合
  • 転置して貼り付け:作成した表を独立した表として編集等を加えて利用する場合

ぜひ行と列を入れ替える必要がある時は、その目的をよく考えて利用して、作業効率をアップさせてくださいね。

Googleスプレッドシートで提供されている「配列」の関数は、まだ他にも多数ありますので、随時ご紹介させて頂きます。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

コメント